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クルーズレポート

待望の新感覚フェリー
ニュー「きそ」誕生!
クルーズ写真

 






















 太平洋フェリーの前身・太平洋沿海フェリーも含めると、ニュー「きそ」は同社のフェリーの第10船である。第1船「あるかす」がデビューしたのは1972年だが、当時の船にも特別室やグリルがあったという。

「当社のフェリーは、昔から船旅を楽しんでいただくことに重きを置いていました。このようなフェリーが生まれたのも自然な流れだと思います」と南茂雄船長。

 船を乗り替え、長年勤務するスタッフの立場で見れば、ハイテク機器が増えたことに驚くという。「個室のテレビもS寝台の100室を含め全て液晶になり、BSハイビジョンも受信できるようになりました」と渋谷栄一郎パーサー。

 また、日本のフェリーでは初めて、カードキーを導入した。就航時はカードキーが1室につき1枚渡されたが、乗客の要望に即座に応え、一人につき1枚に変更したという。新しいハードを前に、スタッフたちは今まで培ってきたホスピタリティーを発揮しようと張り切っている。

 フェリーのイメージだった大広間の2等船室というのは、昔のものになりつつある。プライベートな空間が重視される時代に合わせ、ニュー「きそ」は個室を倍増。例えば、上から4番目のカテゴリーとなる特等洋室は「いしかり」の24室に対し、53室に増えた。

名古屋〜仙台の特等料金は1万3500円(大人1名)。パッケージツアーで参加した乗客は「追加料金を払って特等洋室にしました。ホテル並みのお部屋なのに交通費も含まれているのですからリーズナブルで、居心地いいですよ」。

 驚いたことに一人旅の小学生も乗船していた。「個室の寝台列車が好きだったのですが、個室ならフェリーの方が広いし、食事もゆっくりできるからいいですね」。3泊(仙台〜苫小牧〜仙台〜名古屋)してゆっくり新しい船を満喫するそうだ。

 唯一残念なのは、就航後すぐのため、まだバーがオープンしていなかったこと。現在は、お酒やワインはレストランかマーメイドクラブで注文する。「夏頃までには、ドリンクハット“ボラボラ”をビール、ウイスキーなどをご提供するオープンバーとして営業する予定です」と渋谷パーサー。この船なら、カクテルだって似合いそう。

 ニュー「きそ」にバトンを引き継いだ、旧「きそ」は2月5日に引退。2月4日には「きたかみ」の大改装も完了し、太平洋フェリーの船隊は一気に若返った。南太平洋のしらべ(ニューきそ)、カリブの風(いしかり)、スターダストの詩(きたかみ)と、それぞれコンセプトの全く違う3姉妹が揃った。乗り比べてみるのもきっと面白いだろう。


「もっと情報がほしい」そんな方は雑誌『船の旅』をごらんください。


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